柳宗悦 作品集
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本書は、青空文庫より以下を収録しています。 ◆改めて民藝について ◆京都の朝市 ◆雑器の美 ※新字旧仮名 ◆朝鮮の友に贈る書 ◆手仕事の日本 ◆日本民芸館について ◆美の国と民芸 ◆民芸とは何か ◆民芸の性質 ◆民芸四十年 ◆四十年の回想 『民藝四十年』を読んで ◆和紙十年 ※新字旧仮名 ◆和紙の教へ ※新字旧仮名 ◆和紙の美 ※新字旧仮名 ◆工芸の道 ※画像26点入り ◆赤絵鉢 ※新字旧仮名 ※新字新仮名 ※縦書き ※目次付き ※kindle端末移動メニュー目次:2階層表示対応著者について 柳 宗悦(やなぎ むねよし、1889年(明治22年)3月21日 - 1961年(昭和36年)5月3日)は、民藝運動を起こした思想家、美学者、宗教哲学者。名前はしばしばそうえつと有職読みされ、欧文においてもSoetsuと表記される。来歴・人物 東京府(現:東京都)生まれ。海軍少将柳楢悦の三男。旧制学習院高等科を経て東京帝國大学卒業。専攻はウィリアム・ブレイクやウォルト・ホイットマン等の英語圏の宗教哲学であった。 嘉納治五郎は母勝子の弟であり、1911年(明治44年)に治五郎が千葉県の我孫子(現在の我孫子市)に別荘を構えると宗悦も招かれここに住んだ。さらに志賀直哉らを呼び、我孫子に文人らが集結し白樺派文学が進展するきっかけをつくった。 旧制学習院高等科から東京帝國大学在学中に、同人雑誌グループ白樺派に参加。生活に即した民芸品に注目して「用の美」を唱え、民藝運動を起こした。1936年(昭和11年)、東京府東京市目黒区駒場(現:東京都目黒区)に日本民藝館を設立。戦前、北海道、東北、沖縄、台湾などの工芸の紹介に尽力した。1957年(昭和32年)、文化功労者。 晩年はリウマチや心臓発作との闘病を余儀なくされたが、執筆活動を続けた。1961年(昭和36年)春に脳溢血により、日本民藝館で倒れ数日後逝去した。朝鮮とのゆかり 1919年(大正8年)3月1日に朝鮮半島で勃発した三・一独立運動に対する朝鮮総督府の弾圧に対し、「反抗する彼らよりも一層愚かなのは、圧迫する我々である」と批判した。当時、ほとんどの日本の文化人が朝鮮文化に興味を示さない中、朝鮮美術(とりわけ陶磁器など)に注目し、朝鮮の陶磁器や古美術を収集した。1924年(大正13年)には京城(現ソウル)に朝鮮民族美術館を設立した。 朝鮮民画など朝鮮半島の美術文化にも深い理解を寄せ、京城において道路拡張のため李氏朝鮮時代の旧王宮である景福宮光化門が取り壊されそうになると、これに反対抗議する評論『失はれんとする一朝鮮建築のために』を、雑誌『改造』に寄稿した。これが多大な反響を呼び、光化門は移築保存された。 1922年(大正11年)に、『朝鮮とその藝術』(叢文閣)と、『朝鮮の美術』(私家版・和装本)を、他に編著で『今も続く朝鮮の工藝』(日本民藝協会編、限定版 1930年、1947年)を出版した。 『選集 第4巻 朝鮮とその藝術』(春秋社、1954年)や、集大成で『全集 第6巻 朝鮮とその藝術』(全57篇、筑摩書房、1981年)がある。 ~ウィキペディアより ~民藝とは何か:本文より 工藝の諸問題のうちで、過去に対しても将来に向っても、一番意味深い対象となるのは民藝の問題なのです。美の問題からしても経済の問題からしても、これ以上に根本的な工藝問題はないのです。何故なら工藝の鑑賞に浸る時、またはその真理を追求する時、誰もこの領域に帰って来るからです。「民藝品たること」と「工藝品たること」との間には、密接な関係が潜むからです。工藝が実用を生命とする限り、民藝をこそ工藝中の工藝と呼ばねばなりません。それ故何人もこの問題に触れることなくしては、工藝論を組み立てることができないのです。 しかるに今日までこの領域が真理問題として明確に取り扱われたことはないのです。もし正当にその意義が認識せられたら、工藝の歩むべき方向について、またそれを顧みるべき批判の原理について、一つの標的を捕え得るでしょう。だが多くの人々にとって、それは見慣れない世界であるに違いないのです。それ故私はできるだけ平易な言葉のうちに、順を追って目撃した真理を記してゆこうと思うのです。恐らく何事よりも字句の意味から筆を起すのが至当かと思われます。 民藝とは民衆が日々用いる工藝品との義です。それ故、実用的工藝品の中で、最も深く人間の生活に交る品物の領域です。俗語でかかるものを「下手」な品と呼ぶことがあります。ここに「下」とは「並」の意。「手」は「質」とか「類」とかの謂。それ故民藝とは民器であって、普通の品物、すなわち日常の生活と切り離せないものを指すのです。 それ故、不断使いにするもの、誰でも日々用いるもの、毎日の衣食住に直接必要な品々。そういうものを民藝品と呼ぶのです。したがって珍らしいものではなく、たくさん作られるもの、誰もの目に触れるもの、安く買えるもの、何処にでもあるもの、それが民藝品なのです。それ故恐らくこれに一番近い言葉は「雑器」という二字です。昔はこれ等のあるものを雑具とも呼びました。 したがってかかるものは富豪貴族の生活には自然縁が薄く、一般民衆の生活に一層親しい関係をもっています。それ故、実用品の代表的なものは「民藝品」です。例えば御殿は王侯の造営物であり、民家は民衆の建物でいわば建物の中の民藝です。例えば金地襖の彩画は貴族的な絵ですが、大津絵の如きは「民画」とも呼ぶべくいわば民間の画です。民家、民器、民画、私はそれ等のものを総称して「民藝」と呼ぼうと思います。 しかし民藝品はごく普通のもの、いわゆる上等でないものを指すため、ひいては粗末なもの、下等なものという聯想を与えました。実際高級な品、すなわち上等品に対してこの言葉を用いる時が多いため、雑器など云うと侮蔑の意に転じています。つまらぬもの、やくざなもの、安ものを意味しています。このためか今日まで民藝品は工藝史の中に正当な位置を有つことができず、愛を以て顧みる者がほとんどなかったのです。 ですがこれは官尊民卑の余弊とも云いましょうか。富貴なものにのみ美を認める見方は、極めて貧しい習慣に過ぎないのです。ごく並のものであるから、外形の上や用途の上では、上等でないかも知れませぬが、美から云っても粗末だというのは、許し難い不注意なのです。私はこれからそういう粗悪だという聯想が、はなはだ間違っているということを、漸次に述べようとするのです。それ故「つまらぬもの」という粗雑な見方を取り去るために、どうしても民藝の性質を正しく解しておかねばなりません。 さて、民衆的工藝と貴族的工藝と、どういう区別があるか、その性質の違いはどこにあるか。大体左の通りに考えてくださっていいのです。民藝品は民間から生れ、主に民間で使われるもの。したがって作者は無名の職人であり、作物にも別に銘はありません。作られる数もはなはだ多く、価格もまた低く、用いられる場所も多くは家族の住む居間やまた台所。いわゆる「手廻り物」とか「勝手道具」とか呼ばれるものが多く、自然姿も質素であり頑丈であり、形も模様もしたがって単純になります。作る折の心の状態も極めて無心なのです。とりわけ美意識等から工夫されるものではありません。材料も天然物であり、それも多くはその土地の物資なのです。目的も皆実用品で、直接日々の生活に必要なものばかりなのです。製作の組織は多くは組合。これが民藝の世界なのです。 これに対し貴族的なものは、上等品であり貴重品です。したがって数は多くできず、また金額も高価になります。作る者は多くは名工。それ故、器には在銘のものが多いのです。用いる人は貴族や富者です。実用品というよりも飾り物が多く、必然置かれる場所も客間や床の間。姿は絢爛であり、丹念であり、複雑なのです。技巧は精緻を誇り、作る者も工夫し加工し、意識して作ります。材料も珍らしきもの、精製したものをと選びます。製作の組織は多くは官や富者の保護によります。こういうものがいわゆる貴族品の性質なのです。俗語でこれ等のものを「上手物」と云いますが、これはもとより「下手物」に対する言葉なのです。 一方が「民」なら、一方は「官」です。一方を民本的と云い得るなら、他は貴族的なのです。前者を協団的と云い得るなら、後者は個人的とも云えます。一つは「通常」の世界に住み、一つは「特殊」の世界に活きます。一方は「無想」に生れ、一方は「有想」に発し、 ・・・※更新履歴<3版>2014/09/06 ・「赤絵鉢」1作品追加<2版>2014/08/31 ・「工芸の道」1作品追加 ・Kindle端末の移動メニュー:目次の次行に各目次ダイレクトリンク(2階層目)追加 ※目次に2階層目を追加していましたが、無効にされていたので次行に変更しました。 ・最初のページのリンク先を目次ページに変更しました。
柳宗悦 作品集 の詳細
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書名 : 柳宗悦 作品集
作者 : 柳宗悦
カテゴリー : Kindleストア
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